ICU・術後入院

がん

 

 

起きたら、私は広めの白っぽい部屋の真ん中に寝てました。

集中治療室(ICU)という所みたいです。

そこには1日ぐらいしかいなくて、すぐに普通の病室に移動しました。

 

右手の中指の先に挟まれた器具が、とにかく痛くて、

中指が膿んでしまったのを覚えています。

(たぶん、パルスオキシメーター:酸素や脈拍を測るもの か何かだと思います。)

 

ベッドの周りに白い機械が並んでいて、

隣の簡易ソファーに母がいました。

 

目が覚めた時は手術が終わった翌日で、

手術というのは患者も相当体力を消耗するらしく、

体力が回復して、手術で切った傷が塞がるまでの5日間は、

病院で入院しなきゃいけないと聞きました。

 

正直、5日だけなら頑張れる、と思いました。

 

むしろ、2学期の期末試験を全欠席できて、課題提出も免れたのはラッキー、

授業じゃなくて試験の日だから、

勉強も置いて行かれない、と思っていました。

 

 

 

術後入院は、知らないことだらけで

とにかく不快だったのを覚えています。

 

入院していた時は部屋から殆ど出ず、ただただ寝るだけで、

動くのは、寝返りの時と、たまに起き上がって座ってみる時くらいです。

 

汚い話になって申し訳ないですが、

(不快な方は読み飛ばして下さい)

最初の2日くらいは、尿のプラスチックの管が中(体内)に入れられて、

それがもうとにかく痛くて不快で、管が少し動くだけで中まで痛みが響いて、

泣けるほど取りたくて取りたくて仕方なかったです。

 

管が取れた後はとても快適になって、

病院食が嫌だったくらいで、すぐに5日経ちました。

 

この時期に、手術で摘出した私の右卵巣を、

こっそり病理検査していたみたいです。

 

右の卵巣は通常の何倍にも肥大化していて、

手術前のCT画像を母が見た時、

あまりの大きさに、卵巣でなく胃だと思ったくらいです。

 

この肥大化で腫瘍の可能性が高いと捉えられました。 

腫瘍はできものみたいなものですが、

それが体にとって悪いもので、摘出すべきなのか、

つまり良性か悪性かを見るために、病理検査がされました。

 

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